大前研一 - 50代からの選択

まだまだ先の話なんですが、どのようなことに興味を持つのか気になって読みましたが、、、読まなくてもいい感じもします。ほんとうにいままで一生懸命やってきて、まだまだこれからがんばるぞと思っている人は、読んだ後、もうあなた遅いから、そんなにがんばらずに、人生を見切ることも大切だぞと大前先生が教えてくれるでしょう。老後の最低生活費だけ確保して趣味に生きろと。

本の中で一つだけ、面白かったのは、やはり国民全員を見る政治事と経営は違うのだと思えたこと。経営というのは、ある意味、"見切る"ことができるが、政治はそうはいかない。人間味があり、一人ひとりの心に響かないと、まず政治のひのき舞台に立てない。また、ひのき舞台にたったとしても、短期間で変わらなければ支持率が落ちていき、失脚してしまう。オバマは一度はアメリカ人の心に響いたが、大統領になった途端に勢いがなくなってしまった。

政治の世界は終わりなんてないのだろう。ひとつひとつ、その時代の問題を解決していくしかない。先送りという安易な解決策は避けて欲しい。先送りしても問題はなくなりはしない。悪化するだけ。