CEOを育てる ラム・チャラン

GE(General Electric)に関する本は気になってしまう。CEOを育てるの著者 ラム・チャランはハーバード・ビジネススクールの元教授で、GEの経営アドバイザーとして深い関わりを持っていた。

CEOを育てる―常勝企業の経営者選抜育成プログラム

CEOを育てる―常勝企業の経営者選抜育成プログラム


こちらが最近本屋に山積みにされていて買いました。内容はCEOの育て方について具体的なプロセスについてではなく、大まかな概要が書かれており、不明瞭感がいなめないまま終ってしまった感があります。ただ、CEOという職種の特異性と変化する時代と会社のダイナミクスに適応した選考についての重要さが随所に書かれており、参考になるところも多くありました。

  1. 会社の人材プール(リーダー候補)を充実させること。
  2. 人材プールを充実させるために、若き才能の英才教育
  3. 若き才能を見抜き育てるための管理職の役割
  4. CEO選考プロセスで多様な候補者から時代、取締役会の要望に沿う適切なCEOの選定
  5. 新CEOがつくりだす会社の栄衰。
  6. 競争に負けたものへの配慮


CEOという特異性、先見性が必須な職業に適切な人材を育てることというのは日本は得意としないところだと思う。日本電産永守重信ユニクロ柳井正ソフトバンク孫正義は1代にして巨大企業を作りあげた。このような先天的な社長ではなく、企業内でこのようなカリスマなリーダを育てることは相当難しいと思われるし、会社の特色を色濃くだしている。自分の会社だから当たり前なのだけど。

それとは異なる数代に渡り経営していくのが素晴らしい企業だと思いますが、この後継者探しというのは相当難しいようだ。企業が存続し、拡大していくためにはどのような1代目と違った特色、技術、能力でより発展させるか、衰退させるかは選任されたCEOに大きくよるところが多い。


とまぁ、まとまりのない日記ですが、とにかくCEOを育てるのも選定するのもかなりの努力と時間を要するし、その結果がどうなるかは未確定な要素が強いってことらしい。