砂漠 by 伊坂幸太郎

オーデュボンの祈りで衝撃を受け、その後伊坂氏の単行本を見るたびに即決で購入してます。ハードカバーの作品をならば、単行本化はまだかまだかコノヤローと待ちわびて。

最期に購入したのは魔王でして、これについては、なんか不完全燃焼で「あれ〜?ゴールデンスランバーのあの終盤にたたみかけるようにパズルが合わさることなく終っちゃったよ」とよと思って残念だったのです。どこで読んだか忘れてしまうほどうるおぼえだけど、伊坂氏のコメントで、群集劇のように全てに意味があるのもいいが、いっぱいあるいろいろなものから一つだけ取って終らせる技術もやってみたい なんて意味のことが書いてあったことがあり、それを実現しているのか?と思っておりました。


で、本日の本題に入り、砂漠ですが、似ている作品としてはチルドレンが上げられるのだろうか。ごく普通の大学生活のなかで、青春の一ページになるような春、夏、秋、冬と各季節のちょっと不思議な出来事を綴っている感じが心地良かった。特に西嶋という人物像はなにかシンボル的でいいんですよ。あいかわらず、パステルカラーでステキな文章ですなー。今から冬読みます〜。


砂漠 (Jノベル・コレクション)

砂漠 (Jノベル・コレクション)