Inovator's Dilemma - Calayton M. Christensen
イノベーションの場合は、だいたいの場合、はじめた会社や個人が優位にたつ。マージン(利益率)は高く設定できる。
ではどの会社でイノベーションが起きるのか?
大企業のほうが優秀な人が集まるし、人数をかけることができるから優位なのかと思ったが、小規模の会社、スタートアップ、小規模のチームの方がイノベーションを起こしやすいらしい。確かにイノベーションを起こしている会社はスタートアップから始めているものがほとんどだ。今では大企業になってしまった、シスコ、アップル、マイクロソフト、グーグル、ヤフー、フェイスブックなどもイノベーションからはじめていると思う。
逆に技術の改善・向上に向いている企業は、大企業になる。これはある程度資金があるし、人数も多いからだろう。またすでに始めている企業があるので、だいたいのマーケット動向がわかる。コンサルタントも予想しやすい。
ただし、イノベーションの場合と比べ、改善はマージン(利益)が低い傾向にある。サービスを提供できる会社がたくさんでてくるので、当然、価格競争が始まる。また人によっては改善したものに高い価格を払うこともなく、お古でも問題ないと思う人もいる。これは、最近 iphone 6 が出ましたが、iphone5で十分だと思う人もいるということ。
ただ、参入時期は関係ないため、後から入ってきてもあまり大差はないため、安全策が好きな大企業向きの商品開発だろう。
三つ目:イノベーションをする。
イノベーションとは予想できないものだ。イノベーションを進める場合は、前述のとおり大きい組織ほど難しいので、小規模プロジェクト、もしくは小回りのきく会社を立ち上げて、メインストリームからはずす。失敗しやすい環境を作ることが必要らしい。確かにびくびく失敗を恐れていたら、新しいものなんてできないもの。そして、それを正当に評価できるマネージメントがいたら苦労しない。だいたい、みんながダメだと言ったものが成功するのだ。そして、比較的小さいマーケットから始める。マーケットのニーズは聞いても大抵わからないことが多い。作った本人でさえ、使えるかどうかわからないものが以外とヒットしたりする。
いつもより長くなったのだけど、これは何か製品を開発する際に常に考えていたほうがいい事だと思う。失敗は勇気。